「〇十〇年昔に着た私の振袖は,箪笥に眠ったまま。どうしたらよい?」と質問がありました。
「まず,どうしたい?」
それが考える最初のステップですね。
例えば...
① 娘に着せたい
② 袖を落としてまた自分で着たい
③ リメイクしたい
④ 誰か着てくれる人にお譲りしたい
⑤ 手放したい
⑥ 着ないけど手元に置いておきたい
などなど,考えは様々でしょう。
だから,「まずどうしたいか」を自分に問う必要がありますね。
②③は(場合によっては④⑤も)専門業者に要相談でしょうし,
④⑤はこの時代,SNSを利用する方法もありますよね。
娘さんがいる場合の①は,
haHa*に直接ご相談いただければ「パーソナルスタイリング振袖コーディネート」で娘さんらしさを引き出して,振袖を蘇らせることも可能です。
そして,私が振袖をどうするか考えたときに選ぶなら✨⑥です!!
先日,50数年前の母の振袖写真をインスタに載せたのですが,
それを見た母から,こんなメッセージが来ました。
「生で見るより写真の色は優しく映え写りイイナ〜。
おばあちゃんがまた喜んでくれたと想いながらみてたよ。
(他の方の)コメントを読んでたら嬉しくなった〜 ありがと〜」
思ってもみない反応でした。
着物は色々な思いを運んでくれます。
音楽や香りのように,その時々の気持ちや様子に思いを馳せる「きっかけ」をくれます。
母のメッセージで,「この振袖はただの衣服ではない」ことを改めて感じ,
「母ばかりでなく,天国にいる祖母まで喜ばせるものだったのだ」ということに気付きました。
もし,箪笥に眠ったままの振袖があれば,年に一回でも起こしてみてください。
例えば,その着物にまつわる記念の日や,お雛様の時期,誰かを思い出すとき,今日...
その時間や空間を一人で味わうでも,
誰かとシェアするでも,
写真をとってその時の気持ちと共にインスタに上げるでも,
なんでも良いので,“振袖が喜ぶひと時”を作ってみるのも素敵だなと思うんです♡
友人のご主人は,いつもは使ってないけど,ガレージに置いて眺めている車があるそうです。
私は,高校の部活の先生が修学旅行のときにくれたお餞別や,炊き込みご飯のおにぎりの横に置いてあった祖母の字で「美味しいですよ」と書かれたメモなど,今でも大事にしています。
使わないし役にも立たないけど,
自分には必要という“厳選した”ものは,やっぱり何物にも代えがたい“役割”があると思うんです。
じゃあ,とりあえず,
箪笥から取り出した振袖を眺めつつ,温かいお茶を飲んでくださいね♡
hahairo.com